◇腸炎
腸炎とは「腸の粘膜が荒れて、火傷をしたように赤く腫れている状態」のことです。腸は本来、食べ物の水分を吸収したり、カスを便として運んだりする場所ですが、炎症が起きるとその機能がパニックを起こします。ウイルスや細菌の感染、あるいはストレスや食べ過ぎなどが原因で、小腸や大腸に炎症が起きる病気です。主な症状は、下痢、腹痛、発熱、嘔吐、吐き気などです。冬のノロウイルスや夏の食中毒(細菌性)などが代表的で、多くは数日で治りますが、重症化することもあります。
◇急性腹膜炎
急性腹膜炎(きゅうせいふくまくえん)とは、お腹の臓器を包んでいる「腹膜」という薄い膜全体に、急激な炎症が広がった状態のことです。「腸炎」が腸の内側のトラブルなのに対し、腹膜炎はお腹の「袋(空間)」そのものにバイ菌や汚れが漏れ出してしまった状態を指し、非常に緊急性が高い(命に関わる)病気です。
◇尿管結石
尿管結石(にょうかんけっせき)とは、「おしっこの通り道に、石が詰まってしまった状態」のことです。 「石」といっても外から入ったわけではなく、おしっこの中の成分(カルシウムなど)が固まって、腎臓の中で金平糖や砂利のような粒になったものです。おしっこは「腎臓」で作られ、「尿管」という細いホースを通って「膀胱」に溜まります。この細いホース(尿管)の途中に石が引っかかって、おしっこの流れをせき止めてしまうのが尿管結石です。よく「痛みの王様(七転八倒する痛み)」と言われるほど、激しいのが特徴です。
◇尿閉
尿閉(にょうへい)とは、膀胱(ぼうこう)がおしっこで満タンになり、風船のように膨らんでしまっている状態です。主に「出口が狭くなる」か「出す力がなくなる」ことが原因です。病院では、「カテーテル」という細い管を尿道から通して、溜まった尿を抜く処置をします。
◇付属器炎
付属器炎(ふぞくきえん)とは、簡単に言うと「子宮の隣にある卵管や卵巣にバイ菌が入り、炎症が起きた状態」のことです。通常、子宮の奥にある卵管や卵巣は守られていますが、膣から入ったバイ菌が子宮を通ってさらに奥へと進んでしまうことがあります。そこでバイ菌が悪さをすると、卵管や卵巣が赤く腫れ上がり、痛みや熱を引き起こします。クラミジアや淋菌(りんきん)などが原因の多くを占めます。
◇月経困難症
月経困難症(げっけいこんなんしょう)とは、「日常生活に支障が出るほど、生理(月経)の症状がひどい状態」のことです。単なる「生理痛」で片付けられがちですが、薬を飲まないと動けなかったり、寝込んでしまったりする場合は、この名前がつきます。特に若い方に多く、病気ではありませんが、痛みは強烈です。
◇子宮外妊娠破裂
子宮外妊娠破裂(しきゅうがいにんしんはれつ)とは、「子宮以外の場所に根付いた受精卵が大きくなり、その場所が耐えきれずにパンクしてしまった状態」です。通常、赤ちゃんは子宮の中で育ちますが、間違えて「卵管」などの狭い通り道で育ち始めてしまうことがあります(子宮外妊娠)。卵管は伸び縮みできないため、赤ちゃんが育つにつれて限界を迎え、卵管がバチンと破裂してしまいます。すると、お腹の中に大量の血液が溢れ出します。
◇骨盤内感染症
骨盤内感染症とは、膣から入ったバイ菌(クラミジアや淋菌など)が、階段を上るように「膣 → 子宮 → 卵管・卵巣 → お腹の中(骨盤内)」へとどんどん奥へ進んで、お腹の深いところで暴れている状態です。
◇子宮癌
子宮癌(しきゅうがん)とは、子宮にできる悪性腫瘍です。できる場所によって「子宮頸癌」と「子宮体癌」の2種類に分かれ、原因も特徴も全く違います。子宮頸癌は、子宮の出口(膣に近い方)にできるガンです。子宮体癌は、赤ちゃんが育つ部屋(子宮の内膜)にできるガンです。
◇子宮筋腫変性
「子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)」というコブそのものが、何らかの理由で「変質して性質が変わってしまうこと」を言います。良性の腫瘍(良性のコブ)ですが、その中身が「別の状態」に変化してしまう現象です。
◇卵巣のう腫茎捻転
卵巣のう腫茎捻転(らんそうのうしゅけいねんてん)とは、「卵巣にできた袋状のコブ(のう腫)が、根元からクルッとねじれてしまった状態」のことです。緊急手術が必要な病気です。
◇卵巣出血
卵巣出血(らんそうしゅっけつ)とは、「卵巣の表面が破れて、お腹の中に血が漏れ出してしまった状態」のことです。女性の体は、排卵のたびに卵巣の壁を突き破って卵子を外に出します。通常はすぐに出血が止まりますが、何らかの拍子に傷口が大きくなったり、血管が破れたりすると、お腹の中に血が溜まってしまいます。
◇閉鎖孔ヘルニア
閉鎖孔(へいさこう)ヘルニアとは、「骨盤にある小さな隙間に、腸が挟まって抜けなくなってしまった状態」のことです。「ヘルニア」とは「本来あるべき場所から飛び出す」という意味ですが、これは特に高齢の痩せた女性に多く起こる、少し特殊なタイプの脱腸です。
◇膀胱結石
膀胱結石(ぼうこうけっせき)とは、「膀胱」の中に石ができてしまった状態、あるいは上の「尿管」から石が落ちてきて膀胱に留まっている状態のことです。
◇膀胱炎
膀胱炎(ぼうこうえん)とは、「膀胱」の中に細菌が入り込み、粘膜が炎症を起こして荒れてしまった状態のことです。女性は男性に比べて尿道が短く、出口が肛門に近いという体の構造上、バイ菌が入りやすいため、女性には身近な病気です。 |