1.のどが渇いて水分を欲する
陰虚になり水分が不足すると、それを補おうとカラダが水分を欲します。そのため、のどがとても渇きやすくなると漢方では考えています。しかし一時的に水分をとってもすぐに体質が改善するわけではないため、再びのどが渇くなど、なかなか渇きが治まらないのも陰虚の特徴です。
2.口の粘膜が乾燥する・鼻の粘膜が乾燥する
陰虚になると、口の粘膜も乾燥しやすくなります。そのため、口が乾燥する(ドライマウス)、口がネバネバする、口が臭うなどのトラブルが起こりやすくなると漢方では考えています。また口だけでなく唇も乾燥しやすく、唇がカサカサする、唇が割れやすくなるなどの症状も出やすくなると言われています。口の粘膜と同様に、鼻の粘膜も陰虚になると乾燥しやすくなります。鼻の中が乾燥して荒れやすくなり、ひどいときには出血しやすくなると言われています。
3.のどがイガイガする・咳がでやすくなる
陰虚になると、のどや気管支の粘膜も乾燥し、潤いを失います。漢方では“粘膜は潤いを好み、乾燥を嫌う”と言われていて、乾燥するとのどがイガイガする、かゆくなる、せきが出る、呼吸がしにくくなるなどのトラブルが出やすくなると考えられています。せきは空咳のように乾燥した咳で、痰は無いか出ても少なく、ときに粘性があって出しにくいのが特徴です。
4.皮膚が乾燥してカサカサになる
皮膚も粘膜同様に潤いを好み、乾燥を嫌うと漢方では考えられています。そのため陰虚になると乾燥により皮膚のコンディションが悪くなり、カサカサする、艶がなくなる、キメが荒くなる、粉がふく、かゆみが出る、皮膚が弱くなるなどのトラブルが起こりやすくなると漢方では言われています。
5.便が硬くなる・尿が少なくなる
陰虚になると大腸粘膜の潤いも不足し乾燥しやすくなると漢方では考えられています。そのため、便が乾燥して硬くなり、排便困難、排便痛、さらにはコロコロした兎糞便や便秘にも繋がりやすくなると言われています。便だけでなく、尿にも影響が出ます。陰虚になると体内の水分が少ないため、尿として排出され水分が減少し、尿量も少なくなると漢方では考えられています。
※水虚体質の場合、のぼせ、ほてり、からぜき、便秘がち、やせぎみ、乾燥肌などの症状が起こりやすいくなります。
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