圧迫について、「どこを何回押せばいい」としか理解していないセラピストが実際にはいるようです。ここで少し圧迫について考えてみたいと思います。筋肉を圧迫する意味とは、ずばり血液を循環させることです。心臓から動脈を通って全身に酸素や栄養を巡らせている血液ですが、感覚的に理解していただくために、たとえ話をします。心臓を消防車とします。大動脈は消防車についているぶっといホースです。血管は庭に水を撒くためのゴムホースです。毛細血管はガーゼや雑巾などの布です。消防車から水はものすごい勢いで出ます。消防ホースは太く丈夫なので、踏んでも蹴っても破れません。そのあとのゴムホースは劣化するものです。圧がかかれば、弱いところが裂けて水が噴き出します。ガーゼや雑巾などの布に水を含ませておけば、上から体重をかけて圧迫すれば水は染み出してきます。私たちの身体の筋肉中には、毛細血管が張り巡らされています。マッサージによる圧迫はこのようなメカニズムで血液を循環させています。
ガタイのよい男性なのに、すごく痛がりの人もいます。逆に、極細の女性なのに、強圧がお好みの方もいます。痛みを感じるクライアントは、一概に見た目では判断できないものです。マッサージを受けて痛みを感じる場合についてですが、解剖学的見地から、痛みの原因の違いについて説明していきます。骨、リンパ、筋肉、それぞれについてみていこうと思います。まず、骨に対する圧迫についてですが、骨に圧をかけて負荷をかけるのはマッサージにおいては全く意味がありません。骨がもろい状態になった骨粗しょう症のクライアントに対してこれを行うと、すぐに骨折事故につながります。身体内の水の状態が多すぎて滞ってる「水滞」の状態では、リンパ管に老廃物の詰まりがあったりすると、リンパ管内のリンパがスムーズに流れていないため、軽度な圧迫であっても、リンパ管が張り裂けるような痛みを伴うことがあります。筋肉の痛みは、何かしらの作業や運動によって筋肉を酷使してた直後や日常的に筋トレを繰り返している状態でなければ、極端に痛みを感じることはありません。マッサージトリートメントを受ける際に、リンパに問題がある場合には、筋肉のコリを圧迫しようと思っても、まずはリンパの流れを修復してむくみを取らない限り、なかなか筋肉への圧迫までは物理的にできないということになります。まずは、なでたりさすったり、リンパ節を刺激して、水の代謝をコントロールする必要があるでしょう。
揉み返しとは、マッサージ後などに身体にあらわれる不快な状態や反応のことを指します。 ひどい場合には、打撲のような感じや内出血を起こすこともあります。揉み返しが起こる原因は、押す力が強すぎるなどの過度の刺激や、無理な姿勢で行った施術によって、筋肉にある筋膜や筋線維が損傷し、炎症を起こしてしまうことをいいます。特に、血液の循環が滞ったまま、筋肉が温まっていないのに、ぐいぐい押すと揉み返しが起きやすくなります。特に、30分程度の凝った部分の凝りほぐし系ボディケアでは揉み返しが起こりやすくなります。全身へのアプローチを行うタイ古式マッサージなどでは、全身の血液循環が起こっていますから、揉み返しは起きにくくなります。ただ、経験未熟なセラピストが、力任せに肘を使ってしまう誤って覚えたエルボープレスなどのテクニックで揉み返しを起こす場合も多くあります。力を伴って加えた圧には、クライアントも無意識に力を入れて踏ん張ります。力同士がぶつかり合った状態になります。当然力の勝る者が勝者となりますから、無防備なクライアントは揉み返しの刑を強いられることとなります。揉み返しが起きやすいクライアントの場合には、十分な施術時間をとって、体温が下がらないように配慮しながら徐々に加圧しながら行っていく必要もあるでしょう。また、長期間に及んで筋肉がこわばった状態にあったクライアントの場合には、自然な反応として生じる場合もあります。脳が筋肉を固まったものが正常であると理解してしまっているような場合です。好転反応として生じる場合もこれに当たります。いつもは固まっていたのに、それが急に加圧され緩められてしまうわけですから、脳波それを異常な状態と解釈し、元の状態に戻ろうとします。元の状態に戻ろうとする正常な反応をホメオスタシスといいますが、筋肉は元の固まった状態に戻ろうと誤作動を起こします。こうした場合には、何度かに分けて施術を行い、脳の勘違いを徐々に解いていく必要があります。揉み返しが起きやすい方は、セラピストに事前に情報として伝えておいた方がいいでしょう。
怪我した場合など、どこかの部位に急に炎症が生じた場合には、冷やすのが鉄則です。炎症は、そこに細菌が入り込み、それを駆除するために身体が戦っている状態ですから、細菌の動きを弱めるために、低い温度にします。その後、ある程度炎症が治まってきたら、自然治癒力を向上させて免疫の働きを助けるために温めておくようにするものです。ですから、通常の施術においてはマッサージは温めながら行う場合がほとんどです。身体を温めることを「温活」と表現することもあります。温活とは、身体を温めることによって基礎体温を上げ、身体の不調を改善することです。身体が冷えて体温が低下すると、肩こりやむくみ、肥満、月経症などのさまざまな不調を引き起こします。特に女性は、脂肪が多く筋肉量が少ないことから、基礎代謝が低くなって身体が冷えやすい傾向にあります。タイでは「ユーファイ」という文化があります。直訳すると「火のそばにいる」という意味ですが、要するに身体を温めることが大切という意味です。あの南国の国でも身体を温めることはの重要さが昔から伝えられています。妊活のためにはユーファイしなさい。産後ケアのためにはユーファイをしなさい。そんな風にタイでは身体を温める習慣が一般的なものです。身体を温めることは、妊娠しやすい身体を作ることにもなります。産後のケアも素早くスムーズに回復します。身体を温めれば、血流が良くなって代謝が上がります。代謝が上がれば、痩せやすくもなります。「冷えは万病の元」と言われるように、身体を温めることは大切なことです。私たちは、蒸した天然ハーブボールを身体に押し当てながら施術するハーブボールを使ったトリートメントをお勧めしています。
「オキシトシン」は、「愛情ホルモン」とか「幸せホルモン」とか「絆ホルモン」とも呼ばれるホルモンで、マッサージを受けて気持ちいいと感じることで分泌されます。「オキシトシン」は人の脳で合成され、分泌される物質で、主にホルモンや神経伝達物質としての働きがあります。脳から分泌される「オキシトシン」は、親しい人と触れ合ったり、愛情がこもった皮膚刺激を受けたりすることで分泌されます。スキンシップによって増大する「オキシトシン」は、安らぎを与え、ストレスを緩和し、母子の絆を深めたり、人との信頼関係を築いたりということにつながっています。家族とのだんらんや心を許せる友人との食事や会話、またペットとの触れ合いなどでも「オキシトシン」は分泌されます。「オキシトシン」は、身体をケアしたり心をメンテナンスするときに必要なホルモンで、副交感神経にスイッチが入った時に分泌されます。ただし、セルフマッサージでは、「オキシトシン」は分泌されません。「オキシトシン」の分泌量が増えると、自律神経のバランスが整ってコンディションがアップしたり、穏やかで明るい気持ちで過ごせたりするものです。他者を信じて絆を深めたり、人間関係を柔和にする力も持っています。これとは、対極の関係にあるのが、「テストステロン」です。男性ホルモンとして知られる「テストステロン」は、この「オキシトシン」とは対極の関係にあります。「テストステロン」は、記憶力・集中力・決断力・判断力などの知的機能の向上をつかさどるホルモンで、能動的な活動に対して力を発揮するホルモンです。「テストステロン」は、筋力を増加させたり、男らしさを増やしたりしますが、同時に競争するパワーや闘争本能をも助長させ、攻撃性をもたらすこともあるホルモンです。人間の精神状態は、「テストステロン」と「オキシトシン」のバランスによって保たれており、どちらか一方に偏っても社会性を阻害することにつながります。頑張るときには頑張るけれども、しっかり休む時には休む必要があるということでしょう。
人が身体を動かす時、関節が動作の基点となります。関節は肩、肘、股、膝などですが、関節は、骨と筋肉だけではなく、靭帯や関節包、関節軟骨などで構成されている組織です。ですから、関節に痛みを感じた時には、必ずしも、骨や筋肉が原因とは限りません。骨や筋肉状態が原因になっていることもありますが、関節包の萎縮、靭帯の硬化、損傷、関節軟骨のすり減り、滑液の枯渇などが原因になっている場合もあります。関節は、加齢によっても問題が生じやすい組織です。ストレッチングによって事故が起きる場合には、関節組織のどこかを損傷させてしまうこともあります。可動域を無視した無茶な動作や力任せの強引なストレッチは、危険行為に当たります。かと言って、可動域にも達しないような動きは全く意味をなさないことも多くあります。セラピストは、手に伝わる簿妙な感覚や触れている部分の全身の感覚でこのあたりを読み取っているものです。さらに付け加えるなら、セラピストが不安定な姿勢でストレッチングを行っている場合は危険ですから、あまり受けないほうが安全だと言えます。また、セラピストが力を加えてストレッチングを行っていたら、読み取りができない証拠ですからこれも危険です。バタつくことなく、スムーズに、大胆に優雅にストレッチングを行っているなら、そのセラピストはかなり優秀です。そういったセラピストと出会えたらラッキーです。安心して身を任せることができます。
筋肉は何層にも重なり合ってついています。浅いところにある筋肉を浅層筋と言い、深いところになる筋肉を深層筋といいます。浅層筋は、皮膚~皮下脂肪のすぐ下にありますので、手で触ればその筋肉の状態が分かりやすいものです。ちょっと触っただけで「凝っていますね!」とすぐにセラピストが理解できるのは、この浅層筋についてのことです。皮膚表面から手で触ってもわからないのは、深層筋の凝りです。もちろん、凝りほぐしボディケアで浅層筋の凝りを緩めて柔らかくなれば、その下にある深層筋の状態もわかりやすくなってきます。ですから、30分程度のクイック凝りほぐしボディケアでは、時間が足りません。30分程度では、浅層筋残りをほぐすだけで時間切れになってしまいます。クイック凝りほぐしボディケアで、少しは楽になったけど、全部は取り切れていないというのは多くの場合、こうした理由によるものです。
例えば、肩こりはよくある症状です。肩関節を例に挙げるなら、肩はあらゆる方向に腕を動かすための基点となる部位ですから、多くの筋肉が複雑に付着しています。浅層には、大胸筋、広背筋、三角筋があります。深層には棘上筋、棘下筋、大円筋、小円筋、肩甲下筋があります。それぞれがバランスを保ちながら、互いに協力しながら役割を担います。
ある日、肩こりをなんとかしたくてマッサージを受けたとしましょう。マッサージを受けた後なのに、腕を回してみたら、まだポキポキ音がするような場合には、深層筋の凝りが十分に緩んでいないと考えられます。凝りを緩めるためには、筋肉をあらゆる角度から圧迫し血流を良くする必要がありますし、手の届かない筋肉に関しては、その筋肉に対して然るべきストレッチングを行うことで徐々に緩めていくしかありません。そして、マッサージトリートメントにおいて、セラピストがロボットのように決まった手順を行うだけでは、なかなか結果を導くことができないものです。当然これに要する時間もかかりますが、マッサージトリートメントを行うセラピストは、常に筋肉や関節の状態を見極めながら、然るべきテクニックを選んでアプローチしていくものです。
一概に「太っている」といっても、その原因がむくみによるものか、脂肪によるものかで、ダイエットのアプローチは変わってきます。指で押したときになかなか元に戻らず、指圧痕が残るようなら、体が水分でむくんでいる証拠です。朝起きたときの体重と夕方の体重が1kgくらい違うという方も水太りタイプです。女性の場合は生理周期によりホルモンバランスも変わるので、むくみやすい時期があったり、むくみにくい時期があったりもします。特に女性ホルモンであるエストロゲンが多く分泌される排卵期と黄体期は、むくみやすくなります。むくみは代謝低下やホルモン低下が背景にある場合が多く、エステに通ったからそれでいいということにはならないものです。水太りやむくみの症状の場合、くびれてほしい部分を刺激することで、溜まっている水分を一時的に他に移動させることができます。他にも、温めて代謝を上げ、リンパ節に向かって、さする等のマッサージを施すことである程度すっきりさせることができます。ただし、これは一時的なものですから、生活習慣を見直したり、東洋医学的な側面から根本的な原因を減らしていくようなアプローチをしない限り、堂々巡りになります。脂肪太りの場合は、脂肪を燃焼させる必要があるため、一時的なエステでは効果はあまり期待できません。脂肪太りの場合には、基礎代謝を上げて脂肪を燃焼させるしか方法はありません。基礎代謝を上げるには、いくつか方法があります。ウォーキングやジョギングなどの運動してエネルギーを消費する、ストレッチをして身体を動かす、お風呂に入って身体を温める、腹式呼吸をする、ヨガをする、腸内環境を整える、内臓の働きを活性化する、カラダを温める食材を食べるなどの方法があります。しかし、現実的には、身体を動かすことがあまり好きでない人が多いのも現実です。そうした場合には、腹式呼吸でタイ古式マッサージを受けてみたり、チネイザンを受けてみたりするのがおすすめです。一度で脂肪が燃焼して体重が激減するわけではありませんが、定期的な習慣にすることで結果を導くこともできます。
ココロとカラダが影響しあっていることはよくご存じのことと思います。そして、私たちは外界の影響を常に受けながら生活しています。身体の一番外側にあるのは皮膚です。皮膚が外界とのやりとりをしている器官です。皮膚は表面を覆っている幕ではなく、皮膚は身体のひとつの器官で重要な役割を果たしています。そして皮膚は、私たちのココロに大きく関係しています。人間の脳には860億から1000億個の神経細胞がありますが、それらの神経細胞が体内や体表面のあらゆる所とつながっています。人間の皮膚は、1cm四方あたり2500個の神経細胞が集まってできています。それらが脳ととつながっていて、私たちの感情や思考に影響を与えています。そして、思考や感情は行動に影響を及ぼします。事実、皮膚疾患を持つ人のうち約40%が、身体的な症状だけでなく、何かしらの感情的、精神的トラブルを抱えているというデータもあります。皮膚への刺激は、ホルモンの分泌にも大きな影響を与え、ホルモンが心と身体のバランスを調整してくれているわけですから、皮膚への刺激が私たちの心と身体に大きく影響することは明らかです。マッサージは単にコリを軽減するためだけに行うものではありません。身体が疲れた時だけでなく、心が疲れた時にもぜひお受けいただきたいものなのです。皮膚の役割は、それだけではありません。桂皮吸収もあります。桂皮吸収は、皮膚に外用された物質が皮膚組織中に透過する過程と、皮膚組織を経て血管系、まれにはリンパ系に至る過程を含めた現象のことです。つまり、人間は口から栄養を取り入れているだけでなく、皮膚からもその成分や栄養を身体に取り入れているということです。皮膚から悪い成分が体内に侵入し、蓄積することを「経皮毒」などと言いますが、化粧品や日用品などに含まれている成分が身体に悪影響を与えることもわかってきました。ゴキブリ駆除の殺虫剤が身体に浸透してゴキブリを死に至らせるのと同じ現象です。皮膚は表皮・真皮・皮下組織と何層もの構造でできていて、これらを突破して体内に浸透させるには、かなり細かい分子レベルでなければ不可能です。しかし、皮膚表面に面活性剤や溶解剤が表皮の一番外側にある角質層に付着することで、皮膚の機能を阻害してしまうことがあります。また、皮膚呼吸もあります。皮膚呼吸は、体表を通して行われる酸素と炭酸ガスとの交換作用です。特別の呼吸器官をもたないミミズ・ヒルなどにみられる現象ですが、カエル・ウナギなど多くの動物で 鰓 えら 呼吸・肺呼吸と併用され、人間も行っていることがわかっています。人間の場合、皮膚呼吸によって皮膚のごく表面の細胞に酸素を供給しているだけですが、これを阻害することで、本来の皮膚の活動を阻害してしまいます。日光浴によって、皮膚が紫外線を浴びることで私たちの体内でビタミンDが生成されていることをご存じでしょうか?紫外線は、シミ・シワの原因になり、場合によっては皮膚がんを引き起こすことから「紫外線=体に悪い」というイメージがありますが、実は健康維持に欠かせないビタミンDと深いかかわりがあります。皮膚が紫外線を浴びることで、皮膚にあるプロビタミンD3(前駆体)という物質が、体内でビタミンDに変わり、肝臓に蓄えられます。ビタミンDは一種のホルモンとして働き、体内のカルシウム濃度の調整、免疫システムの調整などを行っています。現代人は十分に紫外線を浴びていないことが多く、ビタミンD不足を加速させている要因にもなっています。もちろん食材からもビタミンDは摂取できます。魚類やきのこ類に多く含まれています。穀物やお野菜、豆類、イモ類にはほとんど含まれていません。適度な日光浴は人間にとって本来必要なものです。強い直射日光ではなく、森林浴などの際に、半日影で少しだけ日光を浴びることは私たちに健康をもたらすことです。
人間だけでなく、動物はすべて交感神経と副交感神経のバランスが保たれて生命を維持しています。交感神経が優位になった時には活発に動き回ることができます。血圧が上がり、瞳孔が拡大して、心と体が興奮状態になります。獲物を追って食料を確保する時の状態です。逆に、休息時には副交感神経が優位となり、傷ついた身体を修復させます。瞳孔は縮小、心拍数、心収縮力は低下、血管は弛緩、胃腸の動きは亢進、膀胱は収縮します。生殖行為においても、行為中は交感神経が優位になり、果てると同時に副交感神経が優位になります。これらのバランスが崩れると、動物は生命が維持できません。常にバランスを保っておかないと、体調を崩します。どちらが欠けても問題が生じます。休んでばかりで活動しなければ食料が確保できませんし、活動するだけで休まなければ倒れます。
交感神経と副交感神経のバランスを調節しているのが自律神経です。この調整がうまくできなくなると、いろいろな箇所に問題が生じます。自律神経は、主に、内臓の働き、免疫、ホルモンをコントロールしています。暑い時に汗をかいて体温を下げる、食事をした時に食べ物を消化するといったことも、この自律神経の働きの一つです。この自律神経のバランスが整わなくなると、これらのコントロールがうまくいかなくなり、身体に様々な不調を感じてくるものです。身体的な症状としては、身体がだるい、眠れない、発汗、ほてり、動悸(どうき)、息切れ、めまい、頭痛、食欲不振、下痢、便秘などが挙げられます。精神的な症状としては、イライラ、不安、やる気がでない、パニックになりやすいなどの症状が挙げられます。季節の変わり目は日によって気温や気圧が変わりやすくなりますが、そのような時期は、自律神経が乱れやすくなるため注意が必要です。気温や気圧の変化に対応するため、自律神経は身体の機能を整えようと働きます。その時、一時的に自律神経のバランスが崩れて発汗やほてり、のぼせなどの症状がみられやすくなります。ストレスは自律神経が乱れる大きな原因の一つとされています。例えば、緊張してトイレが近くなったり、心臓がドキドキしたり、汗をかいたりといった状態は、緊張というストレスを感じて自律神経が活発に働いた結果によるものです。適度なストレスは緊張感を上げ集中力を高める良い効果が期待できますが、感じるストレスが多すぎると不安や悩みが大きくなり、自律神経が乱れやすくなるのです。不規則な生活も、自律神経が乱れる原因となります。私たちの身体は一定のリズムをもって生活しており、それに合わせて自律神経が働くことで常に健康的な状態を保っているからです。起きているときには主に交感神経、寝ている時には副交感神経が働き、1日のリズムを作っています。しかし、夜更かしや昼夜逆転の生活など不規則な生活を続けていると、身体のリズムが崩れて交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなります。偏った食生活により、ビタミンやミネラルなどの身体の機能を調整する栄養素が不足すると自律神経が乱れやすくなります。また、偏った食生活で腸内環境が悪化することも、自律神経の乱れの原因の一つです。女性の場合、年齢に応じて訪れるホルモンバランスの変化によって自律神経の乱れが生じやすくなります。なぜなら、女性の身体はエストロゲンという女性ホルモンが働いており、健康的な状態を保つ作用を担っているからです。しかし、閉経を迎える時期となる更年期に差し掛かる40代から徐々にエストロゲンの分泌が減少し、ホルモンのバランスが崩れてしまうことがあります。
TTMAでは、さまざまな症例に対して、伝統古式療法を実践することで、検証を重ねています。TTMA総本部(神奈川県鎌倉市)は、臨床的研究の中心的な施設として、さまざまなアプローチを行っています。鎌倉の総本部施設は、山の上にあります。周囲は森となっており、リスやタヌキが走り回る自然環境の中で、自然治癒力を向上させるアプローチとともに、伝統古式マッサージの臨床研究を行っています。人間が自然の産物であることに注目し、コンクリートのジャングルではなく、喧騒を離れた自然豊かな環境下で焚き火をしたり瞑想をしたりしながら、過ごす提案を行っています。日本伝統古式療法研究所は、神奈川県横須賀市になります。この伝統的な古民家では、日本で古くから伝承されてきた薬草を用いた療法を中心に検証を行っています。やんばる自然療法研究所は、沖縄本島北部の東村になります。温かいエリアでしか生息できない植物を栽培し、これらを用いてタイやフィリピン、インドなどに伝わる伝統的なセラピーを実践しています。四季のある日本の気候と南国の気候では、やはり大きな違いがあります。食するモノもそうですが、身体を温める素材と冷やす素材がありますので、これらを日本の環境で結果を出すためにアレンジしたり、配合を調整したりすることで、研究データをまとめています。こうした研究結果は、TTMAの資格を有する方に対して開催する無料勉強会の中でフィードバックしています。