◇憩室炎
憩室炎(けいしつえん)とは「大腸の壁にできた小さな『ポケット』の中に、便や細菌が入り込んで炎症(腫れ)が起きた状態」です。
◇大腸炎
「大腸炎」とは、大腸の粘膜に炎症(赤く腫れたり、傷ついたりすること)が起きている状態の総称です。いわゆる「お腹の風邪」や「食中毒」は、感染性腸炎です。ウイルス(ノロウイルスなど)や細菌(カンピロバクターなど)が原因で、下痢や吐き気、発熱が起こります。便秘気味の人や高齢の方は、腸に送られる血液の流れが一時的に悪くなり、腸の粘膜がダメージを受ける虚血性大腸炎があります。
◇大腸癌
大腸癌は、大腸(盲腸・結腸・直腸)の粘膜にできる悪性の腫瘍のことです。大腸の粘膜に発生し、時間が経つにつれて深く入り込んだり、他の臓器へ広がったり(転移)します多くの場合は、まず良性の「ポリープ」ができ、それが数年かけて癌に変化します。
◇大腸穿孔
大腸穿孔(だいちょうせんこう)とは、「大腸の壁に穴が開いてしまった状態」のことです。「憩室炎」や「大腸癌」とも深く関係しており、非常に緊急性の高い危険な状態です。
◇腸閉塞
腸閉塞(ちょうへいそく)とは、別名「イレウス」とも呼ばれ、「腸の中身(食べた物やガス)が詰まってしまい、先に流れなくなった状態」を指します。
◇ヘルニア嵌頓
ヘルニア嵌頓(かんとん)とは、「飛び出した腸などの臓器が、出口のしめつけで戻らなくなってしまった状態」です。
◇S状結腸軸捻転
S状結腸軸捻転(えすじょうけっちょう・じくねんてん)とは、「大腸の一部であるS状結腸が、雑巾を絞るようにクルッとねじれてしまった状態」です。
◇過敏性大腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)とは、「検査をしても炎症や癌などの異常は見つからないのに、お腹の痛みや便秘・下痢が続く病気」です。
◇左尿管結石
「左尿管結石(ひだりにょうかんけっせき)」とは、「左側の腎臓で作られた石が、尿の通り道(尿管)に詰まってしまった状態」です。左側の背中から脇腹、下腹部にかけて激痛が走ります。
◇前立腺炎
前立腺炎(ぜんりつせんえん)とは、男性だけにある臓器「前立腺」に炎症が起き、痛みや違和感が出る病気です。前立腺は、膀胱のすぐ下にあり、尿道をぐるっと取り囲んでいる、クルミくらいの大きさの臓器です。精液の一部を作る役割を持っています。股の間(会陰部)、下腹部、睾丸のあたりに鈍い痛みや不快感が出ます。おしっこが近い(頻尿)、おしっこをするときの痛み、出しにくい感じなどがあります。射精の際に痛みを感じることもあります。細菌が入り込んで急に起こる急性前立腺炎と、デスクワークで長時間座りっぱなしの人、ストレスが多い人、冷え性の方に見られる慢性前立腺炎があり、後者ははっきりした細菌が見つからないことも多く、じわじわと不快感が続きます。
◇前立腺膿瘍
前立腺膿瘍(ぜんりつせんのうよう)とは、「前立腺の中に『膿(うみ)の塊』が溜まってしまった状態」です。前立腺炎よりも症状が重く、全身に影響が出ます。
◇精巣膿瘍
精巣膿瘍(せいそうのうよう)とは、精巣の中に膿(うみ)が溜まってしまった状態」です。精巣や、その隣にある精巣上体(精子の通り道)に細菌が入り込み、激しい炎症を起こして組織が腐ったり、膿の袋ができたりした状態です。片方が数倍の大きさにパンパンに腫れ上がり、触れないほど激しく痛みます。
◇左卵巣のう腫/茎捻転/破裂
左卵巣のう腫(ひだりらんそうのうちゅ)とは、左側の卵巣の中に、液体や脂肪、髪の毛などが溜まって「袋状に腫れてしまったもの」です。茎捻転(けいねんてん)とは、腫れて重くなった卵巣が、付け根の部分で「クルッとねじれてしまった状態」です。破裂(はれつ)とは、のう腫の袋がパンパンに膨らみ、風船のようにパチンと割れてしまった状態です。
◇左卵巣出血
「左卵巣出血(ひだりらんそうしゅっけつ)」とは、左側の卵巣からお腹の中(腹腔内)へ血が漏れ出してしまう状態のことです。誰にでも起こり得る現象です。女性の卵巣では、毎月「排卵」が行われます。卵子が飛び出す際、卵巣の表面に小さな傷がつきます。通常はすぐに止まりますが、何らかの理由で出血が止まらなくなったり、血管が破れたりすることがあります。激しい運動や性交渉などが引き金になることもありますが、何もしていなくても起こることがあります。
◇左付属器炎
「左付属器炎(ひだりふぞくきえん)」とは、「左側の卵巣や卵管に細菌が入り込んで、炎症(腫れ)が起きている状態」です。多くの場合、膣から細菌が入り込み、子宮を通ってさらに奥の卵管や卵巣までたどり着くことで起こります。クラミジアや淋菌などが原因になることが多いです。
◇子宮外妊娠破裂
「子宮外妊娠(異所性妊娠)破裂」とは、本来の子宮ではない場所で育ってしまった受精卵の袋が、大きさに耐えきれずパンパンになって破れてしまった状態です。
◇排卵痛
「排卵痛(はいらんつう)」とは、卵子が卵巣を飛び出す「排卵」のタイミングで起こるお腹の痛みのことです。生理的な現象です。次の生理が始まる約14日前(排卵期)に起こります。
◇漿膜下筋腫壊死
「漿膜下筋腫壊死(しょうまくかきんしゅえし)」とは、子宮の外側に飛び出すようにできた「子宮筋腫」に血液が届かなくなり、その部分の細胞が死んでしまう(腐ってしまう)状態を指します。主な原因は「血流のストップ」です。
◇卵巣過剰症候群
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは、不妊治療などで使う排卵誘発剤(薬や注射)が効きすぎてしまい、卵巣がパンパンに腫れ上がってしまう状態のことです。
◇腎下垂
「腎下垂(じんかすい)」とは、別名「遊走腎(ゆうそうじん)」とも呼ばれ、本来あるべき位置よりも腎臓が下に落ち込んでしまう状態のことです。 |