◇急性虫垂炎
急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん)とは、一般的に「盲腸(もうちょう)」と呼ばれている病気です。虫垂の入り口に、硬くなった便(糞石)などが詰まって「出口」が塞がってしまうことが主なきっかけです。出口が塞がると、袋の中にバイ菌が閉じ込められてどんどん増え、パンパンに腫れ上がって膿が溜まります。
◇腸間膜リンパ節炎
腸間膜(ちょうかんまく)リンパ節炎とは、「腸の周りにあるリンパ節(バイ菌と戦う関所)が、風邪などの影響で腫れて痛む状態」のことです。子供や若者に多く、「お腹の風邪」の一種としてよく見られます。
◇クローン病
クローン病とは、口からお尻まで続く「食べ物の通り道(消化管)」のどこにでも、慢性的な炎症や潰瘍ができてしまう病気です。クローン病は「自分の免疫が暴走して、自分の腸を攻撃し続けてしまう」という、長期的な付き合いが必要な病気(指定難病)です。
◇潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)とは、大腸の粘膜に「炎症」や「潰瘍」ができてしまう病気です。自分の免疫が暴走して自分自身を攻撃してしまう「指定難病」の一つです。本来は外敵(ウイルスなど)を攻撃するはずの免疫が、なぜか「大腸の粘膜」を敵だと勘違いして、お尻に近い方(直腸)から奥へと連続的に攻撃を広げていく状態です。
◇メッケル憩室炎/穿孔
メッケル憩室(けいしつ)炎・穿孔(せんこう)とは、生まれつき小腸にある「小さな袋(出っ張り)」が、バイ菌で腫れたり、穴が開いたりしてしまった状態のことです。お母さんのお腹の中にいるとき、赤ちゃんとお母さんは「へその緒」でつながっていますね。成長するにつれてその管は消えるはずなのですが、まれに小腸の一部に「小さな袋」として残ってしまうことがあります。これがメッケル憩室です。メッケル憩室穿孔は、炎症がひどくなりすぎて、袋に「穴(穿孔)」が開いてしまった状態のことです。
◇ベーチェット病
ベーチェット病とは、原因不明のまま全身のあちこちに「炎症」を繰り返す自己免疫疾患(指定難病)です。本来は体を守るはずの免疫系が過剰に反応し、血管を攻撃してしまうことで、口、目、皮膚、性器などに特徴的な症状が現れます。アジアから中東にかけての「シルクロード」沿いの地域に患者さんが多いことでも知られています。
◇ヘルニア嵌頓
ヘルニア嵌頓(かんとん)とは、「飛び出した臓器(主に腸)が、出口の隙間にギューッと挟まって、元に戻らなくなってしまった状態」のことです。挟まった部分が強く締め付けられると、そこへの血液がストップしてしまいます。
◇腸結核
腸結核(ちょうけっかく)とは、「結核菌が腸に感染して、炎症や潰瘍(粘膜のえぐれ)を作ってしまう病気」のことです。結核菌が腸の壁に入り込み、じわじわと組織を壊していきます。 急激に痛むというよりは、「なんとなく体調が悪い」状態が長く続くのが特徴です。
◇回盲部癌
小腸の終わり(回腸)と、大腸の始まり(盲腸)が合流する場所を「回盲部」と呼びます。回盲部(かいもうぶ)癌とは、小腸から大腸に切り替わる「つなぎ目」の付近にできる大腸がんのことです。お腹の右下の奥あたりになります。
◇大腸癌
「大腸」にできるガンのことです。大腸の粘膜にできた「イボ」や「しこり」が大きくなり、腸の通り道を狭くしたり、表面から出血したりする病気です。
◇憩室炎
憩室炎(けいしつえん)とは、「大腸の壁にできた小さな袋の中に、便などが詰まってバイ菌が繁殖し、炎症が起きた状態」のことです。
◇右尿管結石
右尿管結石(みぎにょうかんけっせき)とは、おしっこの通り道のうち、右側の「尿管」という細い管に石が詰まってしまった状態のことです。
◇右卵巣のう腫/茎捻転/破裂
「右側の卵巣」にできたコブ(のう腫)が、「ねじれる」か「破れる」かしてしまった、緊急性の高い状態です。
◇右卵巣出血
右卵巣出血(みぎらんそうしゅっけつ)とは、右側の卵巣の表面が破れて、お腹の中に血液が流れ出してしまった状態のことです。卵巣は毎月、排卵のために表面が少しだけ破れます。通常はすぐに血が止まりますが、何らかの理由で血管が深く傷ついたり、出血が止まらなかったりすると、お腹の中(腹腔)に血が溜まっていきます。
◇付属器炎
付属器炎(ふぞくきえん)とは、子宮の両隣にある「卵管(らんかん)」や「卵巣(らんそう)」にバイ菌が入り、炎症が起きた状態のことです。
◇子宮外妊娠破裂
子宮外妊娠破裂(しきゅうがいにんしん はれつ)とは、赤ちゃん(受精卵)が子宮以外の場所で育ってしまい、その場所が耐えきれずにパンクして大出血を起こした状態です。
◇排卵痛
排卵痛(はいらんつう)とは、卵巣から卵子が飛び出す「排卵」のタイミングで起こるお腹の痛みのことです。病気ではなく、多くの女性が経験する生理的な現象のひとつです。
◇卵巣過剰症候群
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは、不妊治療などで使う排卵誘発剤(薬や注射)が効きすぎてしまい、卵巣がパンパンに腫れ上がってしまう状態のことです。
◇腸重積
腸重積(ちょうじゅうせき)とは、「腸の一部が、隣の腸の中にスッポリとはまり込んでしまった状態」のことです。
◇腎下垂
腎下垂(じんかすい)とは、「本来あるべき位置よりも、腎臓が下に落ち込んでしまった状態」のことです。別名「遊走腎(ゆうそうじん)」とも呼ばれます。 |