◇急性膵炎
「急性膵炎(きゅうせいすいえん)」とは、みぞおちの裏側にある「膵臓(すいぞう)」に急激な炎症が起きる病気です。「本来は食べ物を溶かすはずの強力な液体(膵液)が、自分の膵臓そのものを溶かしてしまう状態」です。非常に激しい痛みが特徴です。
◇慢性膵炎
「慢性膵炎(まんせいすいえん)」とは、膵臓の炎症が長期間(数年〜数十年)続くことで、膵臓の組織が少しずつ壊れて硬くなり、元の形に戻らなくなってしまう病気です。もっとも多い原因は、圧倒的に「お酒(アルコール)」です。
◇膵臓損傷
「膵臓損傷(すいぞうそんしょう)」とは、交通事故や転落などの強い衝撃によって、膵臓が押しつぶされたり、裂けたり、切断されたりした状態のことです。「外からの物理的なダメージ」が原因です。
◇虫垂炎(初期)
「虫垂炎(ちゅうすいえん)」とは、一般的に「盲腸(もうちょう)」と呼ばれている病気のことです。大腸の入り口付近から飛び出している「虫垂」という細長い袋に、細菌が入って炎症が起き、膿(うみ)がたまって腫れ上がった状態を指します。
◇胃炎
「胃炎(いえん)」とは、胃を守っている粘膜が傷つき、炎症が起きている状態のことです。 放っておくと潰瘍に進むこともある身近な病気です。数日の絶食や消化の良い食事で胃を休め、胃酸を抑える薬を飲むと、比較的すぐに治ります。
◇急性胃拡張
「急性胃拡張(きゅうせいいかくちょう)」とは、何らかの理由で胃の中にガスや食べ物、液体が異常にたまり、胃がパンパンに膨れ上がって動かなくなってしまう状態のことです。胃がまるで風船のように限界まで膨らみ、周囲の血管や臓器を圧迫するため、放置すると胃の壁が死んでしまったり、破裂したりすることもある恐ろしい病態です。短時間に大量の食べ物や炭酸飲料などを摂取し、胃の処理能力を超えてしまった場合に起こります。
◇急性胃粘膜病変
「急性胃粘膜病変(きゅうせい・いねんまく・びょうへん)」とは、「胃の粘膜に、急激に広範囲の荒れや出血が起きた状態」をまとめた呼び名です。原因はさまざまです。
◇胃十二指腸潰瘍と穿孔
「胃十二指腸潰瘍(いじゅうにしちょうかいよう)」と「穿孔(せんこう)」は、地続きの関係にあります。一言でいうと、「深いキズ(潰瘍)が、ついに壁を突き破って穴が開いた(穿孔)状態」です。
◇胃癌
「胃がん(いがん)」とは、胃の「粘膜」から発生する悪性腫瘍のことです。長期間にわたる胃の炎症が最大の原因です。
◇大腸癌
「大腸癌(だいちょうがん)」とは、長さ約2メートルある大腸(盲腸・結腸・直腸)の粘膜に発生する悪性腫瘍のことです。生活習慣の欧米化が大きく関わっていると言われています。初期の大腸がんは「ほぼ無症状」です。進行すると便に血が混じる(血便)、便が細くなる、残便感がある。下痢と便秘を繰り返す、お腹が張るなどの症状が表れます。
◇急性胆のう炎
「急性胆のう炎(きゅうせいたんのうえん)」とは、肝臓の横にある小さな袋「胆のう」に急激な炎症が起きる病気です。「胆のうの中にたまった胆汁(たんじゅう)が腐ったり、菌が繁殖して腫れ上がったりした状態」です。原因の約9割は「胆石(たんせき)」です。
◇狭心症
「狭心症(きょうしんしょう)」とは、心臓の筋肉に酸素を送る血管(冠動脈)が狭くなり、一時的に血液(酸素)が足りなくなる状態のことです。 「心筋梗塞」が血管が完全に詰まって筋肉が死んでしまうのに対し、狭心症は「一時的な品不足」の状態と言えます。いわば、心臓からの「このままでは危ないぞ」という警告サインです。主な原因は「動脈硬化」です。
◇心筋梗塞
「心筋梗塞(しんきんこうそく)」とは、心臓に酸素や栄養を送る血管(冠動脈)が完全に詰まってしまい、心臓の筋肉(心筋)の一部が死んでしまう状態のことです。つまり、「心臓の筋肉の窒息」です。命に直結する非常に緊急度の高い病気です。
◇肺炎
「肺炎(はいえん)」とは、呼吸をするための臓器である「肺」の奥(肺胞)に細菌やウイルスが入り込み、炎症が起きる病気です。症状は風邪と似ていますが、風邪が主に「のどや鼻」の炎症であるのに対し、肺炎はより深い「肺そのもの」の炎症であるため、重症化しやすいのが特徴です。
◇胸膜炎
「胸膜炎(きょうまくえん)」とは、肺を包んでいる「胸膜(きょうまく)」という薄い膜に炎症が起き、そこに「胸水(きょうすい)」という水がたまってしまう病気です。「肋膜炎(ろくまくえん)」とも呼ばれます。
◇Boerhaave症候群
「Boerhaave(ブールハーフェ)症候群」とは、一言で言えば「嘔吐などの衝撃で、健康な食道が自力で破裂してしまう病気」のことです。
◇解離性大動脈瘤
「解離性大動脈瘤(かいりせい・だいどうみゃくりゅう)」とは、体の中で最も太い血管である「大動脈」の壁が内側から裂けてしまう病気です。命に関わる緊急事態です。
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