◇胆石発作
「胆石発作(たんせきほっさ)」とは、胆のうの中にある石(胆石)が、出口や管にポコッとはまり込んでしまい、激しい痛みが出る状態のことです。 みぞおち(胃のあたり)や、右の肋骨の下あたりが痛みます。石がはまったまま外れないと、バイ菌が繁殖して「胆のう炎」になります。
◇急性胆のう炎/慢性胆のう炎
「胆のう炎(たんのうえん)」とは、胆汁(消化液)を溜める袋である「胆のう」が細菌感染や刺激によってパンパンに腫れて炎症を起こした状態です。入院して、強力な抗生物質で菌を叩きます。
◇胆のう癌
「胆のう癌(たんのうがん)」とは、胆汁をためる袋である胆のうの粘膜にできる悪性の腫瘍のことです。胆のうの壁に癌細胞ができ、進行すると周囲の肝臓や膵臓(すいぞう)、近くのリンパ節へ広がっていきます。
◇胃十二指腸潰瘍と穿孔
「胃十二指腸潰瘍(いじゅうにしちょうかいよう)」とは、胃や十二指腸(胃のすぐ先の腸)の粘膜が、酸によって深く削れてしまい、「深い傷(穴の一歩手前)」になった状態です。主にピロリ菌の感染、鎮痛剤(ロキソニンなど)の飲み過ぎ、ストレスなどが原因で、胃を守るバリアが壊れて起こります。壁を突き破って「完全に穴が開いてしまった状態」が穿孔(せんこう)です。
◇急性胆管炎
「急性胆管炎(きゅうせいたんかんえん)」とは、肝臓から十二指腸へと胆汁(消化液)を運ぶ管である「胆管」に細菌が入り込み、急激な炎症が起きている状態です。全身に毒素が回りやすく、命に関わる緊急性が高い病気です。
◇急性膵炎
「急性膵炎(きゅうせいすいえん)」とは、「消化液を作る『膵臓(すいぞう)』が、自分自身の力で自分を溶かして(消化して)しまい、激しい炎症が起きている状態」です。
◇急性肝炎
「急性肝炎(きゅうせいかんえん)」とは、何らかの原因で肝臓の細胞が急激に壊され、炎症が起きている状態のことです。A型・B型・C型・E型などの肝炎ウイルスが体に入り込み、免疫がウイルスを攻撃する際に肝細胞も一緒に壊してしまいます。薬やサプリメントが体質に合わず、アレルギー反応や毒性で肝臓が傷つくことがあります。最初は「風邪かな?」と思うような症状から始まります。
◇肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群)
「肝周囲炎(かんしゅういえん)」、別名フィッツ・ヒュー・カーティス症候群とは、「骨盤内の炎症(性感染症など)が、お腹の中を伝わって肝臓の周りまで広がってしまった状態」です。右上腹部に症状が表れますが、原因が異なる女性特有の病気です。
◇肝癌破裂
「肝癌破裂(かんがんはれつ)」とは、肝臓にできたがん細胞の塊が、何らかの拍子にパンパンに膨らんで「破裂」し、お腹の中に大量の血が漏れ出してしまう状態です。一刻を争う命に関わる超緊急事態です。
◇肝膿瘍
「肝膿瘍(かんのうよう)」とは、「肝臓の中に『膿の塊(ポケット)』ができてしまった状態」です。本来、バイ菌がいないはずの肝臓に、どこからか細菌や微生物が入り込んで繁殖することで起こります。
◇右腎結石
「右腎結石(うじんけっせき)」とは、「右側の腎臓の中に、尿の成分が固まった『石』ができている状態」です。
◇右腎盂腎炎
「右腎盂腎炎(うじんうじんえん)」とは、「右側の腎臓(の尿がたまるところ)に細菌が入り込み、激しい炎症が起きている状態」です。膀胱炎を放置したり、疲れやストレスで免疫力が落ちていたり、尿管結石で尿の流れが悪くなっていると起こりやすくなります。
◇右腎損傷
「右腎損傷(うじんそんしょう)」とは、転倒や事故などの強い衝撃によって、右側の腎臓が傷ついたり、裂けたり、潰れたりした状態のことです。これはケガ(外傷)によるトラブルです。
◇横隔膜下膿瘍
「横隔膜下膿瘍(おうかくまくかのうよう)」とは、「肺の下にある『横隔膜』と、その下の臓器(肝臓や胃など)の間の隙間に、膿が溜まってしまった状態」のことです。「肝膿瘍」や「穿孔」などがさらに進んだ、深刻な合併症の一つです。
◇横隔膜ヘルニア
「横隔膜(おうかくまく)ヘルニア」とは、本来はお腹と胸を仕切っている壁(横隔膜)に「穴」や「ゆるみ」ができ、そこからお腹の臓器(胃や腸など)が胸の方へはみ出してしまう状態のことです。
◇肺炎
「肺炎(はいえん)」とは、簡単に言うと「肺の奥にある、酸素を取り込むための小さな袋(肺胞)に細菌やウイルスが入り込み、炎症が起きて膿や液体が溜まってしまった状態」です。細菌(肺炎球菌など)やウイルス(インフルエンザ、新型コロナなど)を吸い込むことで起こります。
◇肺梗塞
肺梗塞(はいこうそく)とは、「肺の血管が血の塊で詰まってしまい、肺の組織の一部が死んでしまう状態」です。多くの場合、原因は「足」にあります。長時間じっとしていることで足の静脈にできた血の塊(血栓)が、立ち上がった拍子などに血流に乗って移動し、肺の太い血管(肺動脈)にガチッとはまり込みます。何の前触れもなく、突然起こるのが特徴です。 |